銀の雫


銀の雫 舞い降る音に
高音を重ね奏でる少女
白と橙の間に見とれた
まだ幼い僕の心

銀の雫は踊るように
この体の上 跳ねては浮かぶ
薄い橙に溶け込み消えてく

彼女の指の奏でる歌に
静かに誘われ消えてゆく


銀の雫は重なりながら
絹を編み上げ彼女へ降り立つ
時折光るそれに見とれた
多分まだ子供の僕

軽い指先は無垢の水のよう
銀が沁み込んで白く光って
薄い橙を反射させてた


彼女の瞼の中の色は
肌色を透かして
青白く揺れてる

薄く光る銀と青に
僕はただ吸い込まれるような…


橙をやがて覆う
銀の雫を浴びながら僕は

銀の衣を纏い歌う
彼女の白に溶け込みたくて

ただ みとれている



TOP
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送