あいのうた


天の河の向うから
誰かの言葉に
惹き寄せられた

見つけたのは一つの蔦
根を刈られた一つの蔦


遠い言葉はそして途切れ
私に残った
幼い蔦を

腕に抱いて瞳を閉じた


時に任せてその蔦は
とまること知らず
ただのびてゆく

腕を覆う一つの蔦
脚を覆う一つの蔦


そして微かな音楽が
私の耳をも覆ってゆく

聴こえたのはあの言葉
私を呼んだあの歌声


声はまた止み残されたのは
ただのびてゆく私の蔦

幼い私の可愛い蔦は
そのまま私に生えてゆく
その小さな手先をのばし
どうか私の頬を撫でて


愛しい私の可愛いこども
どうか私の瞳を塞いで
その小さな心の中で
あの歌を私に歌って



TOP
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送