あるところに、おばばが住んでおりました。 おばばの住む村では枯れ葉お化けが恐れられていました。 枯れ葉お化けとは、たくさんの枯れ葉が集まって生命を持ったお化けで、人を驚かせて楽しむ悪いやつです。 おばばの庭には毎年枯葉がたくさん振りますが、おばばは毎日せっせと枯葉をはいておりました。 さてその年の秋、いつものように枯葉はたくさん降っておりました。 おばばはいつものように、せっせと枯葉が一枚落ちてくるたびにその枯葉を掃除していました。 おばばの庭は、いつもたいそう綺麗でした。 ところが、ある日とても寒い日がやってきました。 おばばは何とか体を温めながらお掃除しておりましたが、しかし寒風は容赦なくおばばを攻撃し、ついにおばばは倒れてしまったのです。 降り止まない枯れ葉。 暖かくならない陽気。 おばばは庭をたいそう心配しておりましたが、暖かくならないことには体は動かず、床に伏せっておりました。 さてそれからしばらくたった日、太陽がおばばの家に光を当てました。 おばばの体は見る見る温まり、やがておばばは立ち上がることが出来ました。 すぐに庭を見ると、何とそこには枯れ葉お化けがいたのです。 おばばは枯れ葉お化けを見るのが初めてで、腰を抜かしてしまいました。 枯れ葉お化けは、おばばがびっくりしたのに満足し、すぐにまたただの枯葉に戻りました。 おばばがその枯葉の枚数を数えると、何と110枚もの枯葉が溜まっていたのです。 おばばはそれからは、腰を抜かされては敵わないので、どんなに寒い日でも枯葉を掃除しようと心に決めたのでした。 |
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